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豆類の育て方完全ガイド|枝豆・インゲン・スナップエンドウの栽培法

豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

公開: 2026年2月6日更新: 2026年2月12日
豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

つる性豆類の栽培に必須の支柱とネット張りの方法を詳しく解説。インゲンやエンドウの誘引テクニック、合掌式・直立式の支柱の立て方、ネットの張り方、よくある失敗と対策まで、初心者でもわかりやすく説明します。

豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

つる性の豆類を栽培する際、支柱とネット張りは収穫量を大きく左右する重要な作業です。適切な支柱の立て方とネットの張り方をマスターすることで、風通しと日当たりが改善され、病気予防と収穫量アップに繋がります。本記事では、インゲンやエンドウなどつる性豆類の支柱立て、ネット張り、誘引方法について、初心者でもわかりやすく解説します。

つる性豆類に支柱が必要な理由

つる性の豆類は自力で直立できないため、支柱やネットなどの支えが必須です。豆類の育て方完全ガイドでも解説していますが、支柱を使用することで以下のメリットがあります。

まず、つるが上方向に伸びることで、株全体の風通しが良くなり、葉の表面に湿気がこもりにくくなります。これにより、うどんこ病や灰色かび病などの病気の発生を大幅に抑えることができます。

次に、日光が株の内部まで届きやすくなるため、光合成が促進され、株全体が健全に育ちます。日当たりが改善されることで、花芽の形成が増え、結果として収穫量が増加します。

また、支柱を立てることで栽培スペースを縦方向に活用でき、限られた菜園スペースを効率的に使うことができます。特に家庭菜園では、同じ面積でより多くの株を育てることが可能になります。

さらに、つるが地面に接触しないため、土壌中の病原菌や害虫から豆を守ることができ、実が汚れずきれいな状態で収穫できます。

支柱の種類と選び方

つる性豆類の栽培に使用される支柱には、いくつかの代表的な種類があります。それぞれの特徴を理解し、栽培環境や豆の種類に合わせて選びましょう。

支柱の種類と選び方 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方
支柱の種類と選び方 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

合掌式支柱

合掌式は最も一般的な支柱の立て方で、支柱を斜めに組み合わせて三角形の構造を作ります。土壌が柔らかすぎる場合や複数の列で栽培する場合に適しています。

構造が安定しており、強風にも強いのが特徴です。支柱同士が支え合うため、個々の支柱が倒れにくく、つるの重量にもしっかり耐えられます。エンドウやつるありインゲンなど、背の高くなる豆類に最適です。

直立式(スクリーン式)支柱

直立式はまっすぐに立てた支柱にネットを張る方法で、設置が簡単なのが利点です。支柱を深さ20~30cm程度土に挿し、約50~60cm間隔で立てます。

ネットを広げて立てた支柱の頂部に結び、中程と下部もヒモで結んで固定します。この方法は、土壌がしっかりしており、栽培する列が1列の場合に向いています。

トンネル支柱

トンネル支柱は、アーチ型に組んだ支柱にネットを張る方法です。複数のアーチを連続させることで、トンネル状の構造を作ります。

広い栽培面積がある場合や、複数列で豆類を育てる際に効率的です。つるが両側から絡みつくため、光が均等に当たりやすく、収穫量も増えやすい傾向があります。

豆の種類別の支柱の高さ

豆の種類によって必要な支柱の高さが異なります。つるありインゲンは2メートル以上伸びることもあるため、最低でも180cm以上の支柱が必要です。

つるありエンドウも背が高く、150~200cmの支柱が必要です。よく使われるのは合掌式支柱やトンネル支柱です。

一方、つるなしタイプは草丈が80cmほどにしか生長しないため、100cmの支柱を数本立てたプランターで十分育てられます。

ネット張りの基本手順

ネット張りは、つる性豆類の栽培において支柱と同じくらい重要な作業です。ネットを上手に張ることで、つるが効率的に誘引され、日当たりや風通しが改善されます。

ネット張りの基本手順 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方
ネット張りの基本手順 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

張りひもの設置

ネットの土台となる「張りひも」をまず設置します。支柱の上部、中間部、下部の3箇所に横に張りひもを渡します。

張りひもは、ネットの網目がピンと張るように、しっかりと支柱に結びつけることが重要です。緩んでいると、つるの重量でネットが垂れ下がってしまいます。

ネットの広げ方

ネットを束ねているひもをほどき、カーテンのように広げていきます。網目が菱形にピンと張るように意識しながら、支柱に固定します。

ネットの上部を支柱の頂部にしっかりと結び、次に中程と下部も張りひもに結んで固定します。ネットが波打ったり、たるんだりしないように注意しましょう。

6x6インチ(約15cm四方)のメッシュサイズのトレリスネットが豆類栽培に理想的です。目が細かすぎると風通しが悪くなり、粗すぎるとつるが絡みにくくなります。

ネット張りの注意点

注意点理由対策
ネットのたるみつるの重量で垂れ下がる張りひもでしっかり固定
網目の向き菱形にならないと絡みにくい正しい向きで広げる
固定の強度強風で外れる可能性複数箇所で結束
ネットの材質UV劣化で破れるUV耐性のある製品を選ぶ

農業用のトレリスネットは、農業用肥料に不活性で、金属や化学物質が溶出せず、屋外栽培に強いUV耐性を持ち、植物に火傷を引き起こす発熱がなく、大型植物を支えるために水平および垂直に使用できるという利点があります。

つるの誘引方法と仕立て方

支柱とネットを設置したら、次はつるを誘引する作業です。立てた支柱や張ったネットに茎やつるを結びつける作業のことを「誘引」といいます。

つるの誘引方法と仕立て方 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方
つるの誘引方法と仕立て方 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

誘引の基本テクニック

誘引の際は、紐を「8」の字を書くように、支柱と植物の間に渡して結びます。これにより、植物の茎が支柱にこすれて傷つくのを防ぎます。

きつくしめず、生長のことを考え、ゆるめに輪を作って結ぶのがポイントです。つるが太くなることを見越して、余裕を持たせておきましょう。

つるや茎をネットにからみつけます。豆類は基本的に自分でネットに絡みつく習性がありますが、初期段階では人の手で誘導してあげる必要があります。

エンドウ特有の誘引方法

エンドウなど、つるの短い作物は、結束ひもなどでつるや茎を誘引してあげる必要があります。エンドウの巻きひげは絡みつく力が弱いため、特に注意が必要です。

Honda耕うん機の支柱立て解説によると、エンドウ類の巻きひげは支柱に絡みつく力が弱いので、ネット支柱を使用していても、必ずポリテープなどで誘引するようにしましょう。

誘引テープは、株の成長に合わせて定期的に追加します。1週間に1回程度、新しく伸びたつるをネットに誘引する作業を繰り返すと、スムーズに上方向へ伸びていきます。

つるの巻き方向

豆類の種類によって、つるが右巻きか左巻きかが決まっています。インゲンは右巻き(時計回り)、エンドウは右巻きです。

つるを誘引する際は、この巻き方向に逆らわないように注意しましょう。逆方向に巻くと、つるが外れやすくなったり、成長が妨げられたりします。

支柱とネットの設置時期

支柱とネットの設置タイミングは、豆類の成長段階に合わせることが重要です。適切な時期に設置することで、作業効率が上がり、植物への負担も減らせます。

種まき・植え付け時に設置

最も推奨される方法は、種まきや苗の植え付けと同時に支柱とネットを設置することです。後から設置すると、根を傷つけるリスクがあります。

支柱を立てる際は、根から10~15cm程度離れた位置に挿すようにします。株のすぐ近くに支柱を立てると、根を傷つけてしまう可能性があります。

本葉が出た後に設置

種をまいてから設置する場合は、本葉が2~3枚出た頃が適期です。この段階であれば、根の張りもまだ浅く、支柱を立てても根を傷つけにくいです。

つるが伸び始める前に設置を完了させることで、誘引作業がスムーズに進みます。つるが複雑に絡み合ってから設置すると、誘引が難しくなります。

支柱とネットのメンテナンス

栽培期間中、支柱とネットは定期的なチェックとメンテナンスが必要です。これにより、倒伏や病気のリスクを減らし、健全な成長を促進できます。

支柱とネットのメンテナンス - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方
支柱とネットのメンテナンス - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

強度の確認

農家webの解説によると、つるの重さや強風などに耐えられない強度だと、支柱が傾き、つるが下に落ちてしまうことになります。

支柱を立てたら、ぐらぐらしないように、しっかりと土を寄せて固定することが必要です。支柱が倒れてしまうと、エンドウも一緒に倒れてしまうので注意が必要です。

定期的に支柱の根元を手で揺すってみて、緩んでいないか確認しましょう。緩んでいる場合は、土を寄せ直したり、追加の支柱で補強したりします。

ネットの張り直し

栽培が進むにつれて、つるの重量でネットが緩んでくることがあります。ネットがたるんでいると、つるが絡みにくくなり、日当たりや風通しも悪化します。

緩んだネットは、張りひもを締め直すか、新しい結束点を追加することで張り直します。特に梅雨時期や台風の後は、必ずネットの状態を確認しましょう。

誘引の継続

1週間に1回程度、新しく伸びたつるをネットや支柱に誘引します。放置すると、つるが地面に垂れ下がったり、隣の株と絡み合ったりします。

誘引作業は、午前中の茎が柔らかい時間帯に行うのが理想です。午後になると茎が硬くなり、折れやすくなるためです。

よくある失敗とその対策

つる性豆類の支柱とネット張りでは、初心者が陥りやすい失敗がいくつかあります。事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぎましょう。

よくある失敗とその対策 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方
よくある失敗とその対策 - illustration for 豆類の支柱とネット張り|つる性豆の誘引方法と仕立て方

支柱が倒れる

支柱が倒れる原因の多くは、土への挿し込みが浅すぎることです。支柱は最低でも20~30cm以上、できれば30~40cm土に挿し込みましょう。

また、支柱の材質が細すぎたり、強度が不足していたりする場合もあります。つるありインゲンやエンドウには、太さ16mm以上の支柱を使用することをお勧めします。

強風が予想される場合は、合掌式にして構造を安定させるか、横木を追加して補強します。

つるがネットに絡まない

つるがネットに絡まない原因として、ネットの網目が大きすぎることが考えられます。6x6インチ(約15cm四方)程度の網目が理想的です。

また、つるの巻き方向と逆方向に誘引している可能性もあります。インゲンやエンドウは右巻きなので、その方向に誘引しましょう。

初期段階では、手でつるをネットに絡ませてあげることも効果的です。一度絡み始めると、その後は自然と巻き付いていきます。

葉が込み合いすぎる

つるが順調に伸びると、葉が茂りすぎて株の内部が蒸れることがあります。これを防ぐには、適度な摘葉が効果的です。

古い葉や黄色くなった葉、病気の兆候がある葉は、早めに取り除きましょう。Lovely Greensのガイドでも、風通しを良くするための管理が推奨されています。

また、株間を十分に取ることも重要です。インゲンやエンドウは、最低でも30cm以上の株間を確保しましょう。

プランター栽培での支柱とネット

家庭菜園でプランター栽培をする場合も、支柱とネットの設置が必要です。地植えとは少し異なる工夫が求められます。

プランター用支柱の選び方

プランター栽培では、プランターの深さと幅に合った支柱を選びます。深さ30cm以上のプランターであれば、十分な支柱の安定性が得られます。

プランター専用の支柱セットも市販されており、これらは風で倒れにくい設計になっています。支柱をプランターの四隅に立て、上部で結束することで安定性が増します。

ネットの固定方法

プランターでネットを張る場合、支柱の上部に横棒を渡し、そこにネットを固定する方法が一般的です。横棒には竹や木材、プラスチック製の棒が使えます。

ネットの下部は、プランターの縁に結びつけるか、重しで固定します。風でネットがバタつかないよう、しっかりと固定しましょう。

転倒防止の工夫

プランター栽培では、つるの重量や強風で転倒するリスクがあります。プランターの底に重しを入れたり、壁際に設置して倒れにくくしたりする工夫が有効です。

Common Sense Homeの記事では、支柱をしっかり固定する重要性が強調されており、プランター栽培でも同様の注意が必要です。

まとめ

つる性豆類の栽培において、支柱とネット張りは収穫の成否を左右する重要な作業です。適切な支柱の種類を選び、正しい手順でネットを張ることで、風通しと日当たりが改善され、病気予防と収穫量アップに繋がります。

支柱は合掌式、直立式、トンネル式などから栽培環境に合わせて選び、深さ20~30cm以上しっかりと土に挿し込みましょう。ネットは張りひもで固定し、網目が菱形にピンと張るように設置します。

誘引は紐を8の字に結び、ゆるめに固定することで、つるの成長を妨げません。特にエンドウは巻きひげの力が弱いため、ポリテープなどでこまめに誘引しましょう。

定期的なメンテナンスと誘引の継続により、健全な株に育ち、たくさんの豆を収穫できます。豆類の育て方完全ガイドも参考に、豊かな豆類栽培を楽しんでください。

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