栽培用語

毛細管現象による給水

細い空間や繊維を通じて水が移動し、土へ継続的に水分を届ける仕組み。

Definition

毛細管現象による給水は、細いすき間や繊維の中を水が移動する性質を利用し、水源から培養土へ水分を届ける方法です。底面給水プランターでは土の細孔や吸水材が経路になり、別容器式では綿ひもや多孔質の部材が水を運びます。電源を使わずに少量ずつ補給できるのが特徴です。

給水量を左右する要素

  • 水源との高低差:水源と土の位置関係が変わると、移動の始まり方や安定性も変わります。
  • 吸水材の接触:ひもや吸水部が水と土へ十分に触れていないと、途中で給水が止まります。
  • 用土の乾き方:粒の大きさや有機物の割合により、水を引き込む力と保持量が変わります。
  • 経路の折れや詰まり:細い管や繊維が曲がると、水の移動が不安定になります。

留守中に使うときの注意

毛細管現象を使う器具は、設置しただけで一定量を保証するものではありません。水源の高さ、吸水材の差し込み深さ、風による転倒、土の乾き具合を含め、留守前に実際の環境で試します。短い試験で水の減り方と土の湿り方を確認し、必要なら水源を大きくするか、貯水槽一体型へ切り替えます。

一体型プランターでも、吸水経路に土が密着していないと貯水部の水が減らない場合があります。植え付け直後は表面からも十分に水を与え、土全体をなじませてから底面給水へ移行します。