栽培用語
被覆作物
収穫を主目的とせず、地表被覆や土壌保全、輪作改善のために育てる作物。
定義
被覆作物とは、収穫物を得ることよりも、作物のない期間に地表を覆って土壌を保全する目的で育てる植物です。英語ではカバークロップと呼ばれます。育てた後に土へすき込めば緑肥になりますが、刈り敷きや草生として地表へ残す利用法もあります。
主な役割
- 土壌流亡の抑制:雨滴が裸地へ直接当たるのを避け、風で土が飛ぶのを抑えます。
- 雑草の抑制:地表を葉で覆い、光と空間を先に利用します。
- 養分の保持:根が土中の養分を吸収し、作物のない期間の流亡を減らします。
- 輪作への組み込み:主作物の間へ入れ、休閑期間も根を張らせます。
緑肥との違い
被覆作物は「栽培中に地表を覆う役割」に焦点を置く言葉です。緑肥は「育てた植物体を土づくりへ利用する役割」に焦点があります。同じクローバーやイネ科作物が両方に該当することはありますが、刈り敷くだけなら被覆作物としての利用、土へ混ぜれば緑肥としての利用が中心になります。
家庭菜園での使い方
休ませる畝、果樹の株間、作付けの空く季節へ導入し、次作の前に終了させます。主作物と同時に育てる場合は、根域や日照が競合しない距離を取ります。種ができるまで放置すると雑草化することがあるため、刈り取り時期まで含めて計画します。