栽培用語
ナスの挿し木繁殖
ナスのわき芽や更新剪定枝を挿し穂にし、発根・育苗して同じ性質の株を増やす栄養繁殖法。
Definition
ナスの挿し木繁殖とは、親株から切り取ったわき芽や更新剪定枝を挿し穂に整え、水または清潔な用土で発根させて新しい株へ育てる栄養繁殖法です。種から育てる方法とは異なり、切り取った茎が根と新芽を形成する性質を利用します。
基本の流れ
- 挿し穂を選ぶ:病害や傷みのないわき芽、または更新剪定で出た枝を使います。
- 切り口を整える:節の少し下を清潔な刃物で斜めに切り、下葉を除きます。
- 蒸散を抑える:上部の葉を残し、大きい葉は半分程度に切って水分損失を抑えます。
- 発根環境を作る:清潔で通気性のある挿し床を湿らせ、明るい日陰で管理します。
- 苗へ移行する:新芽や根の抵抗を確認したらポットで育苗し、屋外環境へ段階的に慣らします。
成否を分ける管理
根がない挿し穂は、葉から失う水をすぐには補えません。直射日光を避けながら乾燥させず、同時に蒸れと過湿も防ぐことが重要です。一般的な挿し木では土温20〜25度前後、風通しのよい日陰、清潔な用土が発根条件として挙げられます。ナスでは水に浸ける期間が品種により異なるという実践例もあるため、日数だけでなく新芽・葉の張り・根の抵抗を合わせて判断します。