栽培用語
ナスの花の構造
ナスの花を構成する雄しべ、雌しべ、柱頭、子房と、受粉・着果の関係。
Definition
ナスの花の構造とは、一つの花の中に雄しべと雌しべがあり、雄しべで作られた花粉を雌しべ先端の柱頭が受け取る仕組みです。花の根元には子房があり、受粉後に子房が継続して肥大すると果実になります。この配置により、ナスは同じ花の中で自家受粉できます。
主な部分
- 雄しべ:花粉を作り、花の中心で雌しべの周囲を囲む部分です。
- 葯:雄しべの先にあり、成熟した花粉を放出する袋状の部分です。
- 雌しべ:柱頭、花柱、子房から成る花の生殖器官です。
- 柱頭:雌しべの先端にあり、花粉を受け取る部分です。
- 子房:花の根元にあり、着果後にナスの果実へ育つ部分です。
観察の使い方
人工授粉の前には、花が十分に開き、雄しべと雌しべが傷んでいないかを見ます。雌しべの先が雄しべより外へ出ている花は、柱頭へ花粉が届きやすい形です。逆に雌しべが雄しべの内側に隠れるような花では、振動だけで花粉が柱頭へ届きにくいことがあります。
花の構造は、人工授粉の対象を探すだけでなく、株の状態を診断する手掛かりにもなります。花弁が小さい、色が薄い、雌しべが短い、花がすぐ落ちるといった変化が続くときは、受粉作業と同時に水分、肥料、日照、気温を確認します。