栽培用語

EC値

培養液が電気を通す程度を示し、水に溶けた肥料イオンの総量を把握するために使う電気伝導率です。

Definition

EC値とは、液体が電気を通す程度を示す電気伝導率です。水耕栽培では、培養液に溶けている肥料由来のイオン量をまとめて捉える目安として使います。ただし、EC値だけでは窒素、リン酸、カリなど個々の成分比までは判別できないため、pHや肥料の配合表示と組み合わせます。

数値が動く主な要因

  • 補水:水だけを足すと、同じ肥料量でも培養液が薄まります。
  • 蒸発:水分が減ると、溶けている成分が濃くなってEC値が上がることがあります。
  • 植物の吸収:水と養分の吸収速度が同じとは限らず、時間とともに値が変わります。
  • 温度:電気伝導率は温度の影響を受けるため、測定器の温度補正や標準液の条件を確認します。

家庭水耕での使い方

新しく培養液を作った直後の値を基準として記録し、同じ時刻と近い液温で測ると変化を比較しやすくなります。値が高い場合に水だけを足す、低い場合に肥料だけを足すという機械的な対応ではなく、液量、交換からの日数、根の状態、pHも確認します。異臭や濁りがあれば、EC調整より交換を優先します。

よくある誤解

EC値が目標内でも、培養液の成分バランスが適切とは限りません。異なるイオンの組み合わせでも似た電気伝導率を示す可能性があるためです。測定値は肥料濃度の万能な答えではなく、管理履歴と植物観察を結び付けるための指標として使います。