栽培用語
北海道の3月植え
北海道の3月に行う室内育苗、雪解け後の畑準備、保温下の種まきを区別して考える春作の開始時期。
Definition
北海道の3月植えとは、露地へ一斉に種や苗を入れる作業ではなく、室内育苗、雪解け後の排水確認、土づくり、保温設備を使う早まきを分けて進める春作の準備です。北海道の露地栽培は主に5月から10月頃が中心とされるため、3月は地域の積雪、地温、最低気温に合わせて作業内容を選びます。
3月に始めやすい作業
- 室内育苗:トマト、ナス、ピーマンなど、発芽から定植まで時間のかかる果菜類を室内や簡易温室で育て始めます。
- 畑の状態確認:雪が消えても、湿った土をすぐに耕さず、水はけと乾き具合を確かめます。
- 作付け計画:春まき品種の種袋、育苗期間、定植予定日を照合し、露地へ出す日から逆算します。
- 保温の準備:不織布やビニールトンネルを用意し、遅霜と夜間の低温に備えます。
露地まきとの区別
一般地向けの「3月にまける野菜」の一覧を、そのまま北海道へ当てはめることはできません。北海道でのほうれん草の春まきは5月中旬から6月中旬頃を目安とする地域例があり、露地の葉物でも3月まきが適期とは限りません。畑の作業は月だけで決めず、雪解け、土の水分、地温、霜予報を組み合わせて判断します。
判断の目安
3月の作業を決めるときは、まず「室内か露地か」を分けます。室内では発芽に必要な温度と光を確保し、露地では土を握ったときのべたつきや排水を見ます。育苗した苗は本葉の展開を確認し、屋外環境へ徐々に慣らしてから定植します。トンネル栽培を使う場合も、晴天時の高温を避ける換気が必要です。