栽培用語
北海道で夏に植える野菜
北海道の6〜8月に種まき・育苗・定植する野菜を、短い栽培期間と道内の気候差に合わせて選ぶための概念。
定義
北海道で夏に植える野菜とは、北海道の6〜8月に露地へ種をまく、苗を定植する、または秋冬どりに向けて育苗を始める野菜のまとまりです。本州の「夏野菜」と同義ではなく、短期間で収穫する葉物・根菜と、秋の低温を利用する結球野菜の両方を含みます。
主な分類
- 短期収穫の葉物:小松菜など、生育が早く、夏まきでは遮光・防虫を組み合わせる品目です。
- 秋どりの根菜:夏に種をまき、気温が下がる9〜10月の収穫を狙う品目です。
- ポット育苗する結球野菜:白菜・キャベツ・ブロッコリーなど、夏に苗を作って畑へ移す品目です。
- 遅植えを避ける果菜・豆類:初霜までの残り日数を確認し、収穫まで間に合う場合だけ選ぶ品目です。
適期を決める基準
北海道の夏は道内一律ではありません。気象庁は、太平洋・日本海・オホーツク海と山地の影響により、地域ごとの気候特性が大きく異なると説明しています。そのため、月だけで決めず、最寄りの気象データ、品種の収穫日数、初霜までの残り期間を組み合わせて判断します。
小松菜は5〜8月の種まきで寒冷紗被覆が推奨され、夏まきは生育が早いため追肥を省ける場合があります。白菜は種まき後40〜45日で結球を始め、結球時の温度は15〜16℃です。夏から育てて秋の低温期へつなぐ作型が、北海道の短い季節を使う代表例です。
栽培で注意する点
- 種袋の地域区分と収穫までの日数を先に確認します。
- 夏まきの葉物は乾燥・高温・害虫を寒冷紗や不織布で抑えます。
- 白菜などは早生〜中生品種を選び、ポット育苗で畑の空きを待ちます。
- 「北海道だから涼しい」と決めつけず、太平洋側の海霧や高温年も考慮します。