栽培用語
関西の秋野菜
関西の残暑と冬の到来を踏まえ、秋に種まき・定植する野菜と適期を整理した地域栽培概念。
Definition
関西の秋野菜とは、大阪・京都・兵庫などの平地で、夏の高温が残る時期から冬の低温期へ移る気候に合わせて種まきまたは定植する野菜群です。暦の日付だけで決めず、地温、苗の大きさ、品種ごとの種袋にある地域別作型を照合して作業日を選ぶ点が特徴です。
主な種類
- 葉物野菜:ほうれん草、小松菜、水菜、春菊などです。比較的短期間で収穫でき、時期をずらしてまく方法にも向きます。
- 根菜:大根、カブ、ニンジンなどです。大根は移植せずに直まきし、土中の石や未熟な有機物を取り除いて根が伸びる場所を整えます。
- 結球野菜:白菜、キャベツ、ブロッコリーなどです。残暑期は育苗と定植直後の乾燥、アブラナ科害虫への対策が重要です。
- 越冬野菜:玉ねぎ、ニンニク、エンドウ、ソラマメなどです。冬前に育ちすぎても小さすぎても越冬に不利になるため、早まきと遅まきの両方を避けます。
時期の決め方
関西の平地では、8月下旬から9月に大根や結球野菜を始め、気温が下がるにつれてほうれん草などの葉物へ移り、10月から11月に玉ねぎ苗や豆類を植える流れが基本です。ただし、同じ関西でも市街地のベランダ、内陸の盆地、標高のある場所では温度の下がり方が異なります。最高気温だけでなく朝の地温、週間予報、品種の早晩性を確認して調整します。
よくある誤解
- **「9月になれば一斉に始められる」**とは限りません。日中の高温が続く年は、ほうれん草の発芽や苗の活着に不利になるため、遮光や夕方の定植、数日の延期が有効です。
- **「遅いほど害虫が減って安全」**とも限りません。大根や白菜は遅れると冬までに必要な葉数や根の太さを確保しにくくなります。
- **「苗を買えば適期を気にしなくてよい」**わけではありません。根菜は直まき向きであり、結球野菜も老化苗や時期外れの定植では生育がそろいにくくなります。