栽培用語

九州で春に植える野菜

九州の早春から晩春にかけて、種まきや苗の定植を始める野菜と時期判断をまとめた栽培概念です。

定義

九州で春に植える野菜とは、九州の早春から晩春にかけて、低温に比較的耐える葉物・根菜の種まきから始め、気温と地温の上昇に合わせて夏野菜の苗へ切り替える栽培対象の総称です。暦の日付だけで決めず、品目、品種、露地か容器か、霜の可能性を重ねて開始時期を判断します。

時期別の考え方

春の作業は、種まきと定植を同じ扱いにしないことが基本です。

  • 早春:ホウレンソウ、ニンジン、ラディッシュ、ジャガイモなど、種や種イモから始める品目を中心にします。
  • 春中盤:小松菜や枝豆などの直まきを増やし、夏野菜の畝と支柱を準備します。
  • 晩春:ミニトマト、ナス、キュウリなどは、苗を購入して定植する方法が取り組みやすい選択です。

福岡県の資料は、県内の主要野菜73品目を対象に、は種期、定植期、収穫期を作型ごとに整理しています。これは「九州」という一括りの暦より、品目ごとの作型を確認する必要があることを示します。

判断に使う条件

開始日を決めるときは、次の条件を順番に確認します。

  1. 種袋や苗ラベルに記載された地域区分と適期
  2. 直まき、育苗、苗の定植のどれを行うか
  3. 最低気温、地温、遅霜の予報
  4. 畝の排水性と土の乾き方
  5. 不織布やトンネルで保温・防虫できるか

春の初めは朝晩が冷えるため、直まき後の不織布は防寒と虫よけを兼ねます。一方、オクラのように高い発芽地温を必要とする品目を早く直まきすると、発芽待ちの間に種が傷むおそれがあります。早まきよりも、作物の温度条件に合わせるほうが安定します。

代表的な品目

始め方代表例春の注意点
直まきホウレンソウ、小松菜、ニンジン、ラディッシュ、枝豆発芽まで表土を乾かさず、必要に応じて不織布で覆います。
種イモジャガイモ食用イモではなく、栽培用の種イモを使います。
苗の定植ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ早植えを避け、根付くまで水切れと風に注意します。
地温上昇後の直まきオクラ、トウモロコシ発芽地温を確認し、十分に暖まってから始めます。

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