栽培用語
九州で冬に植える野菜
九州の冬に、暖地向けの適期と防寒条件を確認しながら種まき・植え付けする葉物、根菜、越冬豆類の総称です。
定義
九州で冬に植える野菜とは、九州の比較的温暖な冬を利用し、品種の地域区分、地温、霜の可能性を確かめながら種まきや植え付けを行う葉物、根菜、越冬豆類の総称です。暖地でも生育は夏より遅くなるため、暦だけでなく種袋の適期と畑の条件を重ねて判断します。
主な種類
冬に始めやすい品目は、育て方によって三つに分けられます。
- 葉物:小松菜、ほうれん草、水菜などです。短い畝やプランターにも合わせやすい一方、低地温では発芽が遅れます。
- 根菜:大根、カブ、にんじんなどです。寒さに対応する品種を選び、土を深くほぐして排水を確保します。
- 越冬豆類:ソラマメやサヤエンドウなどです。冬に大株へ育てすぎず、春の伸長へつなげます。
福岡県は、県内で栽培される主要野菜73品目について、作型、品種、は種期、定植期、収穫期を整理しています。同じ「九州の冬」でも、品目と作型ごとに適期を確認する必要があります。
栽培判断の要点
開始前は次の条件を確認します。
- 種袋の地域区分が暖地または中間地に対応しているか
- 直まき、苗の定植、越冬のどの作型か
- 発芽に必要な地温を確保できるか
- 不織布、マルチ、トンネルなどで霜と寒風を和らげられるか
- 冬の少ない蒸散量に合わせて水やりを減らせるか
サカタのタネの12月・暖地向け種まきカレンダーには、小松菜、複数のほうれん草品種、冬春どり向け大根、小カブなどが掲載されています。ただし、掲載品目をそのまま一律にまくのではなく、各商品の栽培適期を確認します。
失敗を減らす管理
冬の失敗は、暖地だから無防備でよいと考えるところから始まりやすいです。低地温で発芽がそろわない場合は、種まき前にマルチやトンネルで土を暖めます。夜間の凍結を避けるため、水やりは朝に行い、表土が乾いてから与えます。暖かい日はトンネル内の温度と湿気が上がるため、換気も必要です。