栽培用語

玉ねぎのネギアザミウマ被害

ネギアザミウマの吸汁によって玉ねぎの葉に白いかすり状の傷が生じ、生育や球の肥大に影響する被害です。

Definition

玉ねぎのネギアザミウマ被害とは、体長約1〜2mmのネギアザミウマが葉の表面や葉の合わせ目で加害し、白い斑点や縦方向のかすり状の傷を残す害です。傷が増えると葉の受光面が失われ、生育や球の肥大に影響します。虫は葉の内側に隠れやすいため、白い傷だけでなく、葉の合わせ目にいる細長い虫や黒い排せつ物も確認します。

主な症状

  • 初期:葉に小さな銀白色の斑点や短い線状痕が現れます。
  • 進行時:白い傷がつながり、葉全体がかすれたように見えます。
  • 多発時:葉先から枯れ込み、光合成に使える葉面が減ります。
  • 見つける場所:葉の表面だけでなく、葉同士が重なる内側や株元寄りを確認します。

見分け方

観察項目ネギアザミウマ被害の目安別の原因を疑う手掛かり
傷の形白い点や縦方向のかすり傷葉全体が均一に黄化する
虫の位置葉の合わせ目や内側葉裏に網や群れがある
進み方傷が局所から増える葉先だけが一様に枯れる
確認方法白い紙の上で葉を軽くたたく虫が落ちず根の傷みがある

防除の考え方

被害葉だけを見て薬剤を選ぶのではなく、現在も虫がいるか、発生が一株に限られるか、周囲の株へ広がっているかを先に調べます。少数なら捕殺や水流による除去、周辺雑草の整理を行い、飛来予防には防虫ネットや反射資材を組み合わせます。農薬を使う場合は、玉ねぎとネギアザミウマへの登録、希釈倍率、使用時期、使用回数を最新のラベルで確認します。

関連するリスク

ネギアザミウマは短い期間で世代を重ね、卵が葉の組織内、蛹が地表付近にあるため、見えている成虫だけを一度除いても再発することがあります。また、アイリス黄斑ウイルスを媒介する場合があるため、えそ状の斑点や株全体の異常が伴うときは、単なる食害とは分けて地域の病害虫情報を確認します。