栽培用語

浸透圧

濃度の異なる溶液が半透膜で隔てられたとき、水が濃度差を小さくする方向へ移動する現象に関わる圧力。

定義

浸透圧とは、濃度の異なる二つの溶液が半透膜で隔てられたときに起こる水の移動を止めるために必要な圧力です。植物では根の細胞膜が半透膜として働き、通常は土壌側から根の細胞内へ水が移動します。

肥料焼けとの関係

  • 通常時:根の細胞内のイオン濃度が土壌側より高く、水が土壌から根へ移動します。
  • 肥料濃度が高いとき:根の周囲のイオン濃度が急上昇し、根が水を吸いにくくなります。
  • 症状:地上部へ届く水が不足し、葉が急にしおれたり、根が傷んだりします。

肥料を一か所へ集中させた場合や、乾いた土へ速効性肥料を多く施した場合は、根の近くで濃度差が急変しやすくなります。肥料焼けを「栄養の毒」だけでなく「根が水を吸えない状態」と捉えると、水で肥料分を薄める応急処置の意味を理解しやすくなります。

家庭菜園での確認

施肥後に急なしおれが出たときは、肥料を与えた時期、肥料を置いた位置、土の乾き、鉢底から排水できるかを順に確認します。水不足だけと決めつけず、根の周囲の濃度が上がっていないかを施肥履歴と合わせて判断します。

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