栽培用語
リン酸欠乏
植物が利用できるリン酸が足りず、下位葉の赤紫化や生育低下が現れる生理障害。
定義
リン酸欠乏とは、植物が利用できるリン酸が不足し、エネルギー代謝や根の伸長、開花・結実などに影響が出る生理障害です。典型例では下位葉から葉縁や葉脈に沿って赤紫色が現れ、生育の停滞や着果不良を伴うことがあります。
主な原因
- 実際の施肥不足:新しい畑や客土した土などで、リン酸の供給量そのものが少ない状態です。
- 低い地温:根の吸収が鈍り、土中にリン酸があっても一時的に利用しにくくなります。
- 酸性・火山灰土壌:リン酸が鉄やアルミニウムと結合して固定され、根が吸収できる形が減ります。
- 根の不調:過湿や根傷みで吸収能力が落ちると、見かけ上の欠乏症状につながります。
確認と対応
葉色だけで施肥量を決めず、紫色が出た葉の位置、地温、土壌酸度、これまでの施肥、花付きと枝の伸びを確認します。冷え込み直後なら保温を先に行い、症状が続く場合は土壌分析や酸度測定で利用可能なリン酸を確かめます。肥料を追加する場合も、製品表示と栽培条件に沿った量を守ります。