栽培用語
自家受粉
同じ花または同じ株の花粉が雌しべの柱頭へ移り、受粉が成立する方式。
Definition
自家受粉とは、同じ花の中、または同じ株に咲いた別の花から出た花粉が雌しべの柱頭へ移る受粉方式です。ナスの花には雄しべと雌しべがそろっているため、一つの花の内部で受粉できます。ただし、花粉が作られていても、振動や風が乏しい環境では柱頭へ十分に移らない場合があります。
成立までの流れ
- 花粉の形成:雄しべの葯で花粉が作られます。
- 花粉の放出:開花後、風、昆虫、接触、振動などをきっかけに花粉が出ます。
- 柱頭への付着:放出された花粉が雌しべ先端の柱頭へ届きます。
- 受精と着果:花粉管が伸びた後、子房が肥大して果実として育ち始めます。
人工授粉との関係
ナスの人工授粉は、自家受粉そのものを別の仕組みに変える作業ではありません。花や花柄を揺らす方法は、自然の風や昆虫が作る振動を手で補うものです。筆を使う方法も、同じ花の雄しべから柱頭へ花粉を移す補助として行えます。
自家受粉できる作物でも、開花したすべての花が必ず着果するわけではありません。高温、低温、過度な湿気、日照不足、乾燥、肥料の乱れなどで花や花粉の状態が悪い場合は、人工授粉だけに頼らず栽培環境を整える必要があります。