栽培用語
維管束
植物体内で水、無機養分、同化産物を運ぶ道管と師管などから成る組織の束。
Definition
維管束は、植物体内で水や無機養分、葉でつくられた同化産物を運ぶ組織の束です。根から吸い上げた水を上部へ送る道管と、葉でつくられた物質を運ぶ師管などを含みます。ナスの萎凋症状を調べる際は、茎の切断面に見える維管束の変色が診断材料の一つになります。
病害診断との関係
- 半身萎凋病:病原菌が道管内で増殖すると、水の通りが悪くなり、維管束の褐変が見られることがあります。
- 青枯病:細菌が維管束へ侵入し、切り口から白い粘液状の菌泥が出る場合があります。
- 共通点:どちらも維管束障害でしおれますが、進行速度、発生温度、葉色などを合わせて判断します。
観察時の注意
茎の褐変だけで病名を断定するのは避けます。いつから、株のどの側から、どの葉位で症状が始まったか、昼夜で回復するか、地温や過湿がどうだったかを記録し、切断面の観察と組み合わせます。複数株に急速に広がる場合や判断が難しい場合は、地域の病害虫防除所や専門家へ相談します。