栽培用語

吸水ひも式水耕栽培

フェルトなどの吸水材の毛細管現象を利用し、養液槽から苗の培地へ水分と肥料分を届ける受動式の水耕栽培方式です。

定義

吸水ひも式水耕栽培は、フェルトや吸水ひもを養液槽と培地の間に通し、毛細管現象で水分と肥料分を苗へ運ぶ水耕栽培方式です。電源やポンプを使わず、ペットボトルのような小型容器でも構成できます。

主な構成要素

  • 養液槽:希釈した培養液を保持する容器です。
  • ウィック:フェルトや吸水性の高いひもで、片端を培養液へ、もう片端を培地へ触れさせます。
  • 培地:スポンジなどで苗を支え、ウィックから届く水分を受けます。
  • 空気層:根の上部を空気へ触れさせ、過湿による酸素不足を防ぎます。

使い方

ウィックは容器の底まで届く長さにし、培地側でも確実に接触させます。設置後は乾いた状態のままにせず、最初に水を含ませて給水経路をつなぎます。苗が小さい間はスポンジの乾燥を防ぎ、根が養液へ伸びた後は水位を下げて空気層を確保します。

向き不向き

ポンプ音を避けたい室内栽培、小型の葉物、短期の観察には向きます。水を多く吸う大型株、長期間育てる果菜類、真夏の高温環境では、給水量や酸素供給が追いつかないことがあります。その場合は容器を大きくするか、エアポンプを備えた方式へ切り替えます。

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