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季節別の野菜栽培カレンダー完全ガイド|月ごとの作業と栽培計画

秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目

公開: 2026年2月6日更新: 2026年2月12日
秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目

9月から11月に種まき・植え付けができる秋野菜を完全解説。ほうれん草・大根・玉ねぎなど月別の栽培カレンダー、初心者向けのおすすめ品種、プランター栽培のコツ、台風対策まで詳しく紹介。害虫が少なく甘みが増す秋野菜栽培を成功させましょう。

秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目

秋は家庭菜園を始めるのに最適な季節です。気温が下がり、害虫の活動が減少するため、初心者でも失敗が少なく野菜栽培を楽しむことができます。本記事では、9月から11月にかけて種まきや植え付けができる秋野菜を詳しく紹介し、それぞれの栽培のポイントと注意点を解説します。

秋植え野菜は、冷涼な気候の中で糖分を蓄えて甘みが増すという特徴があり、春夏の野菜とは違った美味しさを味わえます。また、虫の被害が少ないため農薬の使用を抑えられ、安心・安全な野菜作りが可能です。

秋野菜栽培のメリットと特徴

秋に野菜を育てることには、春夏栽培にはない多くのメリットがあります。まず、気温の低下により害虫の発生が激減するため、無農薬や減農薬での栽培がしやすくなります。特にアブラムシやハダニなどの被害が少なくなり、野菜の害虫・病気対策の手間が大幅に軽減されます。

秋野菜栽培のメリットと特徴 - illustration for 秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目
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秋植え野菜のもう一つの特徴は、寒さに当たることで糖度が増すことです。霜が降りる前後に収穫する野菜は、細胞が凍結しないように糖分を蓄えるため、驚くほど甘くなります。この現象は特にほうれん草、小松菜、白菜などの葉物野菜や、大根、かぶなどの根菜類で顕著です。

また、秋は土壌の準備がしやすい時期でもあります。夏の高温で土壌微生物の活動が活発になった後なので、土づくりを行えば短期間で良い状態の土壌が得られます。プランター栽培でも、夏野菜の後に土を更新して新しい野菜を植えられます。

さらに、秋は台風シーズンではありますが、梅雨時のような長雨は少なく、比較的管理がしやすい気候です。水やりも夏ほど頻繁に行う必要がなく、初心者にとって負担の少ない栽培が可能です。

9月に種まき・植え付けする野菜

9月は秋野菜栽培のゴールデンタイムです。まだ気温が高めなので発芽や初期生育がスムーズで、本格的な寒さが来る前にしっかりと株を育てることができます。

9月に種まき・植え付けする野菜 - illustration for 秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目
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葉物野菜

ほうれん草は9月中旬から11月中旬まで種まきが可能で、播種から1~2か月で収穫できます。秋まきのほうれん草は春まきと比べてトウ立ちの心配がなく、じっくりと葉を大きく育てられます。葉物野菜の育て方を参考に、条間15cm程度で筋まきすると管理しやすいでしょう。

小松菜チンゲンサイも9月が種まきの適期です。これらのアブラナ科野菜は生育が早く、種まきから40~50日程度で収穫できます。間引きながら育て、最終的に株間10~15cmになるように調整します。

水菜春菊も9月まきに適しています。水菜はサラダにも鍋にも使える万能野菜で、プランター栽培でも良く育ちます。春菊は独特の香りが特徴で、種まきから60日程度で収穫が始まります。

レタス類(リーフレタスサニーレタス)は9月上旬~中旬の種まきがおすすめです。気温が高すぎると発芽不良を起こすため、涼しい場所で育苗するか、直まきの場合は夕方に種をまくなどの工夫が必要です。

根菜類

大根は秋野菜の代表格で、9月上旬~中旬が種まきの最適期です。大根・かぶの育て方ガイドによれば、播種から約60日で収穫でき、初心者にも育てやすい野菜です。1か所に3~4粒まき、本葉2~3枚で間引いて最終的に1本にします。

かぶも9月が種まきの適期で、小かぶなら40~50日という短期間で収穫できます。プランター栽培にも向いており、家庭菜園初心者の最初の野菜としておすすめです。

にんじんは7月下旬~8月に種をまくのが基本ですが、9月上旬までならまだ間に合います。ただし、収穫まで約5か月かかるため、遅くまくと厳冬期に当たる可能性があります。にんじんの育て方を参考に、発芽温度(15~25℃)を確保できる時期に播種しましょう。

その他の野菜

にんにくは9月中旬から10月下旬が植え付け適期です。ホームセンターで販売されている種球(鱗片)を1片ずつに分けて植え付けます。植え付け後は翌年5月~6月まで畑に置いたままで、ほとんど手間がかかりません。

じゃがいも(秋植え)は8月下旬~9月上旬が植え付け時期です。春植えに比べて栽培期間が短く、11月~12月に収穫できます。じゃがいもの育て方では春植え・秋植えの両方のテクニックを解説しています。

いちごの苗は9月中旬~10月が植え付け適期です。秋に植えて冬を越させ、翌春から初夏にかけて収穫します。プランターでも栽培でき、家庭菜園で人気の果菜類です。

10月に種まき・植え付けする野菜

10月は気温がさらに下がり、寒さに強い野菜の植え付けに適した時期です。越冬して翌春に収穫する野菜も多く、長期的な栽培計画を立てる必要があります。

10月に種まき・植え付けする野菜 - illustration for 秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目
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越冬野菜

玉ねぎは10月~11月が苗の植え付け時期で、翌年5月~6月に収穫します。玉ねぎ・ネギの育て方によれば、苗は本葉3~4枚、太さ5~7mm程度のものを選ぶと良いでしょう。植え付け間隔は15cm程度で、深植えしないことがポイントです。

そら豆エンドウ豆は10月中旬~11月上旬が種まき・苗の植え付け適期です。これらの豆類は耐寒性があり、小さな苗の状態で越冬させます。大きく育ちすぎると寒害を受けやすいため、播種時期を遅らせすぎないことが重要です。豆類の育て方では、支柱立てや摘心のタイミングも詳しく解説しています。

にんにくは9月からも植えられますが、10月も適期です。遅植えすると球が小さくなる傾向があるため、10月中旬までには植え付けを完了させましょう。

葉物野菜(続き)

10月もほうれん草、小松菜、春菊などの葉物野菜の種まきが可能です。特に10月まきのほうれん草は、寒さに当たって甘みが増し、品質の良い葉が収穫できます。

白菜キャベツは、10月に苗を植え付けることもできますが、収穫が年末~翌春になります。白菜・キャベツの育て方を参考に、結球するまでの管理をしっかり行いましょう。

11月に種まき・植え付けする野菜

11月になると気温が大きく下がり、種まきできる野菜は限られてきます。しかし、寒さに非常に強い品種や、冬を越して春に収穫する野菜はまだ植え付けが可能です。

そら豆エンドウ豆は11月上旬~中旬まで植え付けができます。ただし、寒冷地では厳しい寒さに耐えられない可能性があるため、地域の気候を考慮して判断しましょう。

ほうれん草は11月中旬まで種まきが可能ですが、発芽温度(15~20℃)を確保できるかがポイントです。トンネル栽培やマルチを使うことで、発芽率を上げられます。

玉ねぎの苗は11月いっぱいまで植え付けられますが、早めに植えた方が大きく育ちます。遅植えの場合は、春の追肥をしっかり行って生育を促進させましょう。

秋野菜栽培の成功ポイント

秋野菜を成功させるには、いくつかの重要なポイントがあります。

秋野菜栽培の成功ポイント - illustration for 秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目
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播種・植え付け時期の厳守

秋野菜は「遅くても10月までに種まき・植え付けを完了する」ことが鉄則です。8月下旬~9月の十分な日照と適度な気温がある時期に株をしっかり育てることが、冬の収穫や越冬成功の鍵となります。

特に根菜類や結球野菜は、生育初期の温度が不足すると十分に大きくならないため、播種時期を守ることが非常に重要です。地域の気候に合わせて、種袋に記載されている播種適期を確認しましょう。

土壌の準備

夏野菜の後にプランターや畑を使う場合は、土壌の消毒と改良が必要です。プランターの場合は、容器をしっかり洗浄し、古い土は日光消毒するか新しい土に入れ替えます。畑の場合は、前作の残渣を取り除き、堆肥や腐葉土を投入して土壌改良を行います。

秋野菜は比較的肥料要求度が高くない品種が多いですが、元肥として緩効性肥料を適量施しておくと、安定した生育が得られます。家庭菜園の土づくりを参考に、野菜に適したpH(6.0~6.5程度)に調整しておきましょう。

水やりの管理

秋は気温が下がるため、夏ほど頻繁な水やりは必要ありません。しかし、発芽時期や苗の植え付け直後は土壌を乾燥させないよう注意が必要です。

プランター栽培の場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。畑の場合は、降雨があれば基本的に水やり不要ですが、秋晴れが続く場合は様子を見ながら灌水します。

台風・強風対策

9月~10月は台風シーズンでもあるため、強風対策が重要です。プランター栽培の場合は、台風接近時に室内や軒下に移動させます。畑の場合は、防風ネットや寒冷紗で覆うことで、風による傷みを軽減できます。

特に葉物野菜は風で葉が傷つきやすいため、支柱を立てたり、不織布で保護したりする対策が有効です。

害虫対策

秋は害虫が減るとはいえ、アブラナ科野菜(大根、かぶ、白菜、キャベツなど)にはアオムシやコナガが発生することがあります。播種直後から防虫ネットをかけておくと、産卵を防ぎ被害を最小限に抑えられます。

また、ヨトウムシやネキリムシは秋にも活動しているため、夜間に見回りをして捕殺するか、BT剤などの生物農薬を使用すると良いでしょう。

秋野菜の種類別栽培カレンダー

以下の表は、主な秋野菜の種まき・植え付け時期と収穫時期をまとめたものです。地域や品種によって多少前後するため、種袋の情報も確認してください。

秋野菜の種類別栽培カレンダー - illustration for 秋に植える野菜一覧|9月〜11月に種まき・植え付けする品目
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野菜名種まき・植え付け時期収穫時期栽培難易度特徴
ほうれん草9月中旬~11月中旬10月下旬~2月★☆☆寒さで甘みが増す。初心者向け
小松菜9月~10月10月下旬~12月★☆☆40~50日で収穫可能
大根9月上旬~中旬11月~1月★★☆種まきから約60日。秋まきが育てやすい
かぶ9月~10月10月下旬~12月★☆☆小かぶは40~50日の短期収穫
にんじん7月下旬~9月上旬11月~1月★★☆発芽に注意。収穫まで約5か月
玉ねぎ10月~11月(苗)翌年5月~6月★★★越冬栽培。長期管理が必要
にんにく9月中旬~10月下旬翌年5月~6月★★☆ほぼ放任栽培。手間が少ない
そら豆10月中旬~11月上旬翌年4月~5月★★★小苗で越冬。支柱が必要
エンドウ豆10月中旬~11月上旬翌年4月~5月★★☆つるありは支柱立て必須
じゃがいも8月下旬~9月上旬11月~12月★★☆春植えより短期栽培
いちご9月中旬~10月翌年4月~6月★★★ランナー管理とプランター栽培可能
白菜8月下旬~9月中旬(苗)11月~1月★★★結球まで管理。害虫対策必須
キャベツ8月下旬~9月中旬(苗)11月~2月★★★結球野菜。追肥が重要
ブロッコリー8月下旬~9月上旬(苗)11月~2月★★★側花蕾も収穫可能

プランター・ベランダでの秋野菜栽培

スペースが限られている方でも、プランターやベランダで秋野菜を楽しめます。プランター・ベランダ菜園ガイドでは、限られた空間での栽培テクニックを詳しく解説していますが、ここでは秋野菜に特化したポイントを紹介します。

プランター栽培に特に向いている秋野菜は、ほうれん草、小松菜、水菜、春菊、リーフレタス、小かぶ、ラディッシュ(二十日大根)などです。これらは根が浅く、深さ15~20cm程度のプランターでも十分育ちます。

大型プランター(深さ30cm以上)があれば、大根や白菜、キャベツなども栽培可能です。ただし、これらは株が大きくなるため、1つのプランターに1~2株程度とし、十分な株間を確保しましょう。

ベランダ栽培では、日当たりの確保が最も重要です。秋は日照時間が短くなるため、最低でも4~5時間は直射日光が当たる場所を選びます。また、台風対策として、強風時には室内に取り込める軽量なプランターを選ぶと安心です。

初心者におすすめの秋野菜トップ5

家庭菜園を始めたばかりの方には、以下の5つの野菜がおすすめです。

  1. 小かぶ:播種から40~50日という短期間で収穫でき、失敗が少ない。プランターでも栽培可能。
  2. ほうれん草:1~2か月で収穫でき、寒さに強い。トウ立ちの心配がない秋まきが最適。
  3. 小松菜:生育が早く、間引き菜も食べられる。害虫被害も比較的少ない。
  4. ラディッシュ(二十日大根):名前の通り約20~30日で収穫できる超短期野菜。何度も栽培を楽しめる。
  5. 大根:秋まきは害虫が少なく、初心者でも立派な大根が育てられる。収穫の喜びが大きい。

これらの野菜から始めて、慣れてきたら玉ねぎやそら豆などの越冬野菜、白菜やキャベツなどの結球野菜にチャレンジすると良いでしょう。

まとめ

秋は家庭菜園に最適な季節で、9月から11月にかけて多くの野菜の種まき・植え付けができます。害虫が減り、寒さで甘みが増す秋野菜は、初心者にも育てやすく、美味しさも格別です。

播種・植え付け時期を守り、適切な土壌準備と水やり管理を行えば、冬から春にかけて新鮮な野菜を収穫できます。まずは育てやすい葉物野菜や小かぶから始めて、徐々に根菜類や越冬野菜にチャレンジしてみましょう。

秋の家庭菜園で、自分で育てた野菜の美味しさを存分に味わってください。

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