栽培用語
ブロッコリーのヨトウムシ被害
ブロッコリーでヨトウムシ類の幼虫が葉や花蕾を食害する状態と、早期発見・防除判断の要点です。
定義
ブロッコリーのヨトウムシ被害とは、ヨトウガやハスモンヨトウなどの幼虫が外葉から花蕾までを食べ、かすり状の白い食害痕、大きな穴、黒いふん、花蕾内部の傷みを生じさせる状態です。若齢幼虫は葉裏で群生し、成長すると分散して夜間に活動するため、昼間の葉表だけでは発見できないことがあります。
被害の進み方
- 産卵期:成虫が葉裏へ数十個以上の卵をまとめた卵塊を産み付けます。
- 若齢期:ふ化した幼虫が葉裏で集団食害し、表皮が薄く残った白い部分や細かな穴が現れます。
- 分散期:幼虫が大きくなると食べる量が増え、昼は株元の土や葉の重なりへ隠れ、夜に葉上へ出ます。
- 花蕾形成期:外葉の食害で株の生育が鈍るだけでなく、幼虫が花蕾へ入り込むと内部の食害やふんを外側から確認しにくくなります。
早期発見の手掛かり
新しい穴が増えたら、葉表の食害痕だけで判断せず、葉裏の卵塊と小さな幼虫、葉柄や花蕾周辺のふんを同じ株で確認します。昼間に虫が見つからない場合は、日没後に葉上、花蕾の付け根、株元を観察します。葉裏で群れている若齢期に葉ごと除去できれば、花蕾へ分散する前に被害を止めやすくなります。
防除での位置づけ
防虫ネットで成虫の飛来と産卵を減らし、葉裏点検と捕殺を続け、必要に応じて若齢幼虫を対象にBT剤または登録農薬を使います。農薬を使用する場合は、ブロッコリーと対象害虫が適用対象であること、希釈倍数、使用時期、使用回数を製品ラベルと最新の登録情報で確認します。大きくなった幼虫だけを追うのではなく、卵塊と群生する小幼虫を防除の中心に置くことが重要です。