栽培用語
三つ葉のキアゲハ食害
ミツバに産み付けられたキアゲハの卵や幼虫によって葉が食べられ、株の生育と収穫に影響が出る被害。
Definition
三つ葉のキアゲハ食害とは、セリ科のミツバにキアゲハが一粒ずつ産卵し、ふ化した幼虫が葉を食べることで起きる被害です。若齢幼虫のうちは上部の小さな葉に小さな食痕が出る程度ですが、約50mmまで育つ5齢幼虫は一株の葉を集中的に食べ、茎だけを残すことがあります。小さな株では光合成に使える葉が急減し、収穫できる葉も少なくなります。
被害を見分ける手掛かり
- 食痕:葉の縁から欠け始め、被害が進むと葉身が大きく失われます。
- 卵:葉に塊ではなく一粒ずつ付くため、葉表だけでなく葉裏や葉柄も確認します。
- 若齢幼虫:1〜4齢は黒地に白い帯があり、鳥のふんに似ています。
- 老齢幼虫:5齢は緑色の体に黒い横縞と橙赤色の斑点があり、体長は約50mmです。
- フン:株元や葉の上の黒い粒は、幼虫が葉の近くにいる手掛かりになります。
被害が集中しやすい理由
キアゲハの幼虫はニンジン、パセリ、ミツバ、フェンネルなどのセリ科植物を食草にします。成虫は卵を一粒ずつ産むため畑全体で集団発生するとは限りませんが、家庭菜園のような小面積では一頭の老齢幼虫でも一株に被害が集中します。発生時期は主に4〜10月で、その間に複数世代が現れるため、一度取り除いた後も再点検が必要です。
基本の対処
被害を抑える順序は、成虫の飛来と産卵を防虫ネットで遮ること、葉の食痕・フン・卵を早く見つけること、見つけた幼虫を捕獲することです。薬剤を使う場合は、ミツバと対象害虫に適用がある製品かを農薬ラベルで確認し、希釈倍率、使用時期、使用回数を守ります。大きく食べられた葉だけを整理し、健全な葉と中心部を残して株の回復を待ちます。