栽培用語

ジャガイモ

地下茎の先端にできる塊茎を食用とするナス科の作物で、春作と秋作があり、種イモから育てて芽かきと土寄せで肥大させます。

定義

ジャガイモは、地下茎の先端に形成される塊茎を主に食用とするナス科の作物です。家庭菜園では栽培用の種イモを水はけのよい土へ植え、芽かき・追肥・土寄せを適期に行って塊茎を肥大させます。大根やニンジンとは食用部の成り立ちが異なるため、根菜と同じ作業として一括しないことが大切です。作型は春植えと秋植えに分かれ、春植えは寒冷地を含め広く対応し、秋植えは主に中間地・暖地向きです。

栽培の要点

  • 植え付け時期:春作は2月下旬〜3月、秋作は8月下旬〜9月中旬が基準です。ただし全国共通の締切ではなく、地域の気温、地温、品種の休眠の長短と合わせて判断します。
  • 種イモ:食用イモの残りではなく、園芸店や種苗店で栽培用として販売されているものを選びます。春植えでは大玉を切り分けられますが、高温期の秋植えでは小玉を切らずに丸ごと使うと腐敗の入口を減らせます。
  • 土づくり:肥料を増やす前に排水性と土壌pHを確認します。水がたまりやすい畑では高畝にし、完熟堆肥を使います。
  • 土壌pH:そうか病軽減の成果では施用目標をpH5.0、対象土層を表層10cmとする一方、pH4.5以下では萌芽遅延を招くとされます。石灰を習慣で入れず、測ってから補正します。
  • 収穫:茎葉の黄変と晴天を待って掘り上げます。探り掘りの入口は春作で5月下旬ごろ、秋作で11月下旬ごろが目安です。

家庭菜園での位置づけ

じゃがいもで迷いやすいのは、作業そのものより条件の読み分けです。春と秋、畑と容器、乾いた土と湿った土では、同じ「植える」「水を与える」という行為でも失敗の原因が変わります。種イモの腐敗、そうか病、地表に出たイモの緑化は、後から直すより植え付け前の判断で防ぐほうが確実です。

比較項目春植え秋植え
植え付けの基準2月下旬〜3月8月下旬〜9月中旬
向く地域寒冷地を含め広く対応主に中間地・暖地
主な注意遅霜、梅雨前後の収穫残暑による腐敗、収穫前の霜

初めて育てるなら春植えを選び、秋植えは適期と品種を確保できる場合に限定するのが安全です。ナス科の連作を避けるため、前年の作付け記録も合わせて確認します。

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