栽培用語

春まき

春の気温と地温に合わせて野菜の種をまき、遅霜と発芽条件を管理する作型です。

定義

春まきとは、春の気温・地温と作物の発芽条件に合わせて野菜の種をまく作型です。暦の日付だけで開始せず、地域の遅霜、土の湿り、品種の種袋に示された播種適期を確かめます。冷涼な条件に合う葉物や根菜は畑へ直接まき、低温に弱い夏野菜は保温できる場所で育苗するなど、作物ごとに方法を分けます。

判断する条件

  • 地域と遅霜:寒冷地・温暖地・暖地で開始時期が異なるため、最低気温と降霜予報を確認します。
  • 地温:日中の気温だけでなく、種を置く深さの土が冷えたままではないかを見ます。
  • 品種:春まき向け・晩抽性など、季節に合う表示の品種を選びます。
  • まき方:ほうれん草やにんじんなどは直まき、トマトやなすなどは保温した育苗を基本にします。
  • 発芽管理:覆土の厚さをそろえ、発芽までは乾燥と過湿の両方を避けます。

3月の使い分け

3月の温暖地では、冷涼な条件に合う葉物や根菜から直まきを始められます。ただし、朝晩の冷え込みや寒の戻りがある時期なので、暖かい一日だけを見て夏野菜を露地へまくのは安全ではありません。低温に弱い作物は室内、温床、トンネルなどで保温して育苗し、畑では不織布などを使って発芽直後の苗を守ります。

よくある失敗

  • 暦だけで決める:同じ3月でも地域と標高で条件が違うため、天気予報と地温を優先します。
  • すべて同じ方法でまく:直まき向きの根菜と、保温育苗が必要な夏野菜を分けます。
  • 石灰や肥料を直前に過剰投入する:土壌pHを測り、資材の表示と作物の適性を確認します。
  • 被覆をかけたままにする:晴天時は内部が高温になりやすいため、換気と水分を点検します。

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