栽培用語

いちご

秋に苗を植え、冬を屋外で過ごし、春に開花・結実して初夏に収穫する多年草の果菜。

定義

いちごは、家庭菜園では秋に苗を植え、冬を屋外で過ごし、春に開花・結実する多年草です。秋の活着、冬の休眠、春の開花と着果、初夏の収穫という節目ごとに、見る場所と作業が切り替わります。甘く大きな実は肥料の多さだけで決まるものではなく、日当たり、土の乾湿、均一な受粉、病果を残さない管理の積み重ねで狙います。

栽培の要点

  • 品種の型:一季なりは冬を経て春の収穫に集中し、四季なりは春から秋の収穫を狙えますが、水分・肥料管理の期間が長くなります。店頭では品種名だけで決めず、苗ラベルの「一季なり・四季なり」「収穫期」「耐暑性」を読みます。
  • 苗選び:クラウン(葉・根・花房が出る株元の短い茎)が黒ずまず締まっていること、株元がぐらつかないこと、葉裏に白い粉や斑点がないこと、根鉢が崩れすぎていないことを確認します。
  • 植え付け:クラウンを土で覆わない浅植えが要点です。鉢底穴をふさがず、植え付け直後は鉢底から水が出るまで通水して根と土の隙間を落ち着かせます。土壌pHは弱酸性で、6.0〜6.5という数値例が示されていますが、市販培養土では製品表示を優先します。
  • 冬越し:植え付け後の株は冬の寒さに当て、屋外で育てます。土を完全に乾かさず、受け皿に水をためないようにします。
  • 春の作業:朝に人工授粉を行い、着果と果実肥大へつなげます。

家庭菜園での位置づけ

いちごは品種が300以上あると紹介されるほど多く、家庭菜園では知名度よりも、収穫期、苗の入手時期、育てる場所に合う表示を優先します。露地の一季なり・宝交早生の観察例では、4月上旬〜中旬にランナーが伸び、4月終盤〜5月上旬頃から収穫が始まっています。ただし時期は地域や天候で動くため、日付ではなく花と実の色で判断します。

関東の流通・収穫時期の一例は12月〜5月、北海道は5月〜7月と紹介されていますが、これは地域の生産・流通を含む目安です。自宅では苗を植えた日、最初の花、受粉日、色づき始めを記録したほうが、翌年の判断材料になります。プランターでも育てられるため、日当たりを確保できるベランダは有力な栽培場所になります。

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