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いちごの育て方完全ガイド|甘くて大きい苺を家庭菜園で栽培する

四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

公開: 2026年2月6日更新: 2026年2月12日
四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

四季なりいちごは春から秋まで長期間収穫できる魅力的な品種です。温度や日長に左右されず継続的に実をつけるため、家庭菜園やプランター栽培に最適。おすすめ品種、苗の選び方、植え付け方法、日常管理、収穫のコツまで詳しく解説します。

四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

四季なりいちごは、一般的ないちごとは異なり、春から秋まで長期間収穫を楽しめる魅力的な品種です。温度や日照条件に左右されず、真夏と真冬を除いて継続的に実をつけるため、家庭菜園やプランター栽培に最適です。本記事では、四季なりいちごの特徴から栽培方法、おすすめ品種まで詳しく解説します。

四季なりいちごとは?一季なりとの違い

四季なりいちご(エバーベアリング・デイニュートラル)は、温度や日長にあまり影響されず、真夏と真冬を除いて年間を通じて花を咲かせ、実をつけることができる品種です。一方、一季なりいちごは春に一度だけ収穫期を迎え、その後は収穫できません。

四季なりいちごとは?一季なりとの違い - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法
四季なりいちごとは?一季なりとの違い - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

従来の四季なりいちごは小粒で酸味が強いとされていましたが、近年の品種改良により、糖度14~16度の甘い品種も登場しています。いちごの育て方の基本については、栽培環境や土づくりなど共通点も多くあります。

四季なりいちごの最大の魅力は、収穫期間の長さです。通常のいちごは春の短期間しか収穫できませんが、四季なりいちごは5月から10月まで継続的に収穫を楽しむことができます。これは家庭菜園において非常に大きなメリットとなります。

四季なりいちごの主な特徴

項目四季なりいちご一季なりいちご
収穫期間5月~10月長期間主に4月~6月(春のみ)
果実の大きさ小~中粒(品種改良により大粒も)大粒が多い
糖度10~16度(品種による)12~18度(高糖度品種多い)
栽培難易度初心者でも比較的容易やや難しい
適した栽培場所プランター、鉢植え向き露地栽培向き

四季なりいちごのおすすめ品種

四季なりいちごには様々な品種があり、それぞれに特徴があります。ここでは家庭菜園に適したおすすめ品種を紹介します。

あまごこち

あまごこちは、ハクサンが販売する四季なりいちごで、初心者に最もおすすめの品種です。1ポットにたくさんの実がなり、糖度は14~16度と甘めで食味が良いのが特徴です。プランター栽培にも適しており、春から秋まで安定して収穫できます。

サントリー本気野菜シリーズ

サントリーフラワーズの本気野菜シリーズからも四季なりいちごが販売されています。これらは家庭菜園向けに品種改良されており、病気に強く育てやすいのが特徴です。

エンジェルエイト・天使のイチゴ

白いいちごとして人気の品種で、甘みが強く見た目も美しいため、観賞用としても楽しめます。ただし、一般的な赤いいちごよりも栽培難易度はやや高めです。

よつぼし

種からも育てられる珍しい品種で、四季なり性を持ちながら果実が大きめなのが特徴です。家庭菜園全般と同様、長期栽培に向いています。

四季なりいちごの栽培方法

四季なりいちごの栽培は、基本的には一季なりいちごと同じ方法で行えます。ここでは、四季なりいちご特有のポイントを含めて詳しく解説します。

四季なりいちごの栽培方法 - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法
四季なりいちごの栽培方法 - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

苗の選び方と植え付け時期

良い苗を選ぶことが栽培成功の第一歩です。良質な苗の見分け方は他の野菜と共通する部分も多くあります。

良い苗の条件:

  • 葉が色濃く、ツヤがある
  • 茎が太くしっかりしている
  • クラウン(株元)が太くきれいである
  • 3枚の葉が均等な大きさで緑色が濃い
  • 底から根が力強く伸びようとしている
  • 病害虫の被害が見られない

植え付け時期は、春植え(3月~4月)または秋植え(9月~10月)が適しています。四季なりいちごは真夏と真冬以外ならいつでも植え付けが可能ですが、これらの時期が最も成功しやすいでしょう。

土づくりと肥料

四季なりいちごは多肥・多湿条件に弱いため、水はけの良い土づくりが重要です。市販のいちご専用培養土を使用するか、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土に、緩効性肥料を少量混ぜて使用します。

土づくりのポイント:

  • pH5.5~6.5の弱酸性土壌を好む
  • 水はけと保水性のバランスが重要
  • 有機質を多く含む土が理想的
  • 連作障害があるため、同じ場所での栽培は1~2年空ける

肥料の与え方は、元肥を控えめにし、3週間に1度の追肥を基本とします。真夏に一時的に花が咲かなくなる時期でも、追肥は継続することが重要です。

植え付け方法

四季なりいちごの植え付けで最も重要なのは、クラウン(葉の付け根部分)の位置です。クラウンは地上に出る程度の浅植えにする必要があります。クラウンはイチゴの生長点であるため、土に埋まっていると生育が極端に悪くなります。

植え付け手順:

  1. プランターや鉢に土を8分目まで入れる
  2. 苗のクラウンが土の表面に出るように配置する
  3. 根がしっかり土に触れるよう、周囲を軽く押さえる
  4. たっぷりと水を与える
  5. 株間は20~30cm確保する

日常の管理作業

四季なりいちごを長期間収穫するためには、適切な日常管理が欠かせません。

日常の管理作業 - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法
日常の管理作業 - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、過湿は病気の原因となるため、常に土が湿っている状態は避けましょう。適切な水やり頻度の考え方は、他の果菜類と共通しています。

季節別の水やりポイント:

  • 春(3~5月):1日1回、朝に与える
  • 夏(6~8月):1日2回、朝夕に与える(真夏は休眠期に入る場合も)
  • 秋(9~11月):1日1回、朝に与える
  • 冬(12~2月):2~3日に1回、午前中に与える

追肥のタイミング

植え付け後3週間から追肥を開始し、その後も3週間に1度のペースで継続します。液肥を使用する場合は、1週間に1度の頻度で薄めて与えます。真夏の一時的な休眠期でも、追肥は忘れずに行いましょう。

ランナーの管理

四季なりいちごは収穫期間中もランナー(ほふく茎)を出します。ランナーを伸ばすと株が疲れて実付きが悪くなるため、収穫を優先する場合はランナーを早めに切り取ります。

株を増やしたい場合は、秋の収穫が終わってからランナーを伸ばして子株を育てます。

収穫のコツと長期収穫のポイント

四季なりいちごを春から秋まで長く収穫するためには、いくつかの重要なポイントがあります。

収穫のコツと長期収穫のポイント - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法
収穫のコツと長期収穫のポイント - illustration for 四季なりいちごの育て方|春から秋まで長く収穫できる品種と栽培法

早めの収穫

四季なり品種の果実は、特に夏季は非常に柔らかくなりやすい特徴があります。完熟してから収穫すると、果実が傷みやすく日持ちしません。そのため、やや早めの収穫を心がけることが重要です。

果実の8割程度が赤く色づいたら収穫のタイミングです。早朝の涼しい時間帯に収穫すると、果実がしっかりしていて日持ちも良くなります。

夏場の管理

真夏(7月下旬~8月)は、四季なりいちごでも一時的に花が咲かなくなることがあります。これは高温による休眠状態で、異常ではありません。

夏場の管理ポイント:

  • 直射日光が強すぎる場合は遮光ネットを使用
  • 水切れに注意し、朝夕の水やりを徹底
  • 追肥は継続して与える
  • 枯れた葉や古い葉を取り除き、風通しを良くする
  • 地温を下げるため、マルチングを行う

この時期をうまく乗り切れば、9月以降に再び花が咲き始め、秋の収穫を楽しむことができます。

病害虫対策

四季なりいちごは長期間栽培するため、害虫対策が重要です。

主な病害虫と対策:

病害虫症状対策
アブラムシ新芽や葉裏に寄生早期発見と除去、テープでの捕殺
ハダニ葉が白っぽくなる葉裏への水やり、湿度を高める
うどんこ病葉に白い粉状のカビ風通しを良くする、感染葉を除去
灰色かび病果実や花が腐る過湿を避ける、枯れた部分を除去

予防として、株間を十分に取り、風通しを良くすることが最も重要です。また、他の野菜栽培との混植も、病害虫の分散に効果があります。

プランター栽培のポイント

四季なりいちごはプランター栽培に非常に適しています。ベランダや玄関先でも栽培できるため、畑がなくても楽しめます。

容器の選び方

プランターは、深さ20cm以上、幅60cm以上のものが理想的です。1株あたり最低でも直径20cmの鉢が必要です。底に排水穴があることを必ず確認しましょう。

イチゴ専用のストロベリーポット(側面に複数の植え穴がある鉢)を使用すると、限られたスペースでも複数株を育てられます。

置き場所

日当たりが良く、風通しの良い場所を選びます。少なくとも1日4~5時間は日光が当たる場所が理想的です。ただし、真夏の強い西日は避けた方が良いでしょう。

季節別の置き場所:

  • 春・秋:日当たりの良い場所
  • 夏:午前中だけ日が当たる場所、または遮光した場所
  • 冬:霜が直接当たらない軒下など

プランター栽培のメリット

  • 場所を選ばず栽培できる
  • 連作障害を避けやすい(土を入れ替えられる)
  • 病害虫の管理がしやすい
  • 収穫時の作業が楽(屈む必要がない)
  • 観賞用としても楽しめる

よくある失敗と対策

四季なりいちご栽培でよくある失敗例と、その対策を紹介します。

実が大きくならない

原因:

  • 株が弱っている
  • 肥料不足
  • 一度にたくさんの実をつけすぎている

対策:

追肥を適切に行い、一株あたりの実の数を5~7個程度に制限します。小さな実や形の悪い実は早めに摘果すると、残った実が大きく育ちます。

花は咲くのに実がつかない

原因:

  • 受粉不良
  • 気温が高すぎるまたは低すぎる
  • 肥料の与えすぎ(窒素過多)

対策:

人工授粉を行います。筆で花の中心を軽くなでるだけで受粉を助けられます。また、窒素肥料を控えめにし、リン酸・カリ成分の多い肥料を使用します。

葉ばかり茂って実がつかない

原因:

対策:

肥料を控え、特に窒素分の多い肥料は避けます。日当たりの良い場所に移動させるか、古い葉を整理して光が株全体に当たるようにします。

四季なりいちご栽培の年間スケジュール

四季なりいちごの栽培は、季節ごとに適した作業があります。以下の年間スケジュールを参考にしてください。

3月~4月(春植え):

  • 苗の植え付け
  • 元肥の施用
  • 追肥開始(植え付け後3週間から)

5月~6月(春の収穫期):

  • 春の収穫開始
  • 定期的な追肥(3週間に1度)
  • ランナーの除去
  • 病害虫チェック

7月~8月(夏季管理):

  • 夏の一時的休眠期(品種・地域による)
  • 遮光・水やり管理の徹底
  • 追肥継続
  • 古い葉の整理

9月~10月(秋の収穫期):

  • 秋の収穫開始
  • 追肥継続
  • 株の更新検討(2年目以降)

11月~2月(冬季管理):

  • 寒冷地では保温対策
  • 水やり頻度を減らす
  • 枯れた葉の除去
  • 春の準備

まとめ:四季なりいちごで長期収穫を楽しもう

四季なりいちごは、適切な管理を行えば春から秋まで長期間収穫を楽しめる魅力的な果菜です。一季なりいちごと比べて小粒ではありますが、近年の品種改良により甘くて美味しい品種も増えています。

栽培のポイントは以下の通りです:

  • 苗選び:葉がツヤツヤで、クラウンが太い健康な苗を選ぶ
  • 植え付け:クラウンを土の表面に出す浅植えにする
  • 日常管理:適度な水やりと3週間に1度の追肥を継続
  • 夏場の管理:休眠期でも水やり・追肥を忘れずに
  • 早めの収穫:完熟前の8割程度色づいたら収穫する

家庭菜園初心者の方は、まず「あまごこち」などの育てやすい品種から始めることをおすすめします。プランター栽培なら、ベランダや玄関先でも手軽に始められます。

四季なりいちごの栽培を通じて、春から秋まで自家製いちごの収穫を楽しんでください。長期栽培の経験は、他の野菜栽培にも必ず役立つはずです。

参考リンク:

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