栽培用語

土壌圧密

踏圧などで土の空隙が減り、硬度と乾燥密度が高くなって根の伸長や通気を妨げる土壌状態。

定義

土壌圧密とは、踏圧や機械の走行などで土粒子の間の空隙が減り、土壌硬度や仮比重(乾燥密度)が高くなった状態です。根が伸びる空間だけでなく空気の通り道も減るため、家庭菜園では「スコップが入りにくい」「雨後に水が残る」「乾くと塊になる」といった変化として現れます。

確認するポイント

  • 踏み跡との差:通路直下と畝の中央でスコップの入り方を比べます。
  • 深さごとの差:表面だけでなく、根が伸びる層まで硬さを確認します。
  • 水の動き:雨や水やりの後に水がたまる場所、乾燥後に硬く収縮する場所を記録します。
  • 土塊の状態:掘り上げた土が大きな塊のまま残るか、手で無理なく崩せるかを見ます。

改善の考え方

圧密した層は、作物を植える前に踏み込みを避けながら掘り起こし、土塊を砕いて根域の空隙を戻します。農研機構の土壌破砕試験では、踏圧部分の直下で土壌硬度が増加し、破砕後は破砕刃の内側と周辺で硬度が下がりました。ただし、乾燥による収縮で再び硬くなる場合があるため、一度耕して終わりではなく、畝を踏まない動線と水分・排水の管理を組み合わせます。

家庭菜園での活用例

にんじんなどの直根類では、播種前に圧密層、石、大きな土塊を取り除くことで、主根がまっすぐ伸びられる連続した根域を作ります。粘質土では、湿りすぎた状態で練り返すと塊が残りやすいため、土が道具へ強く付着しない程度まで待って作業します。

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