栽培用語

にんじん

冷涼な時期に根を太らせるセリ科の根菜で、直まきと発芽までの水分管理が栽培の鍵となる緑黄色野菜。

定義

にんじんは、冷涼な時期に地中の根を太らせるセリ科の根菜です。育苗・移植すると根を傷めやすいため、家庭菜園では栽培場所へ種を直接まく直まきが基本になります。種は好光性種子で覆土を薄くする必要があり、発芽適温は15〜25℃、標準的な条件で発芽まで7〜10日が目安です。現在主流の西洋短根種は長さ15〜20cm、東洋長根種は60〜70cmと根長が大きく異なるため、品種選びでは栽培場所の土の深さと根長を合わせます。

栽培の要点

  • 発芽管理:発芽率は最適条件でも60〜70%とされ、乾燥でも過湿でも低下します。発芽までの7〜10日は土を乾かさないことが最重要です。
  • 土づくり:石や土塊が根先に当たると根が曲がるため、深さ30cm程度まで耕し、堆肥は完熟のものを均一に混ぜます。
  • 間引き:一度に最終株間へ広げず、本葉2〜3枚で株間6cm、本葉5〜6枚で10〜12cmと段階的に広げます。
  • とう立ち対策:幼苗期に低温へ当たるととう立ちする作型があるため、春まきの早まきは避けます。
作型の例種まき収穫
春まき3〜4月6〜7月
夏まき7〜8月11月〜翌3月
秋まき11月翌4〜5月

家庭菜園での位置づけ

畑だけでなく、ミニ系(長さ10〜12cm)や三寸系(約10cm)を選べば深型プランターでも育てられる根菜です。発芽さえそろえば管理の山場を越えたと言われる一方、根が曲がる・太らない・割れるといった失敗は、土の障害物、間引きの遅れ、水分変動、採り遅れなど工程ごとに原因をさかのぼって修正できます。夏まきで冬に収穫する作型は貯蔵性も高く、家庭の常備野菜として使い勝手のよい品目です。

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