栽培用語

堆肥

家畜ふんや落ち葉などの有機物を発酵・分解させた資材で、原料ごとに土壌改良や養分補給など果たす役割が異なるもの。

定義

堆肥とは、家畜のふんや落ち葉などの有機物を発酵・分解させた資材で、土へ有機物を補い、あわせて肥料成分を供給するものです。農林水産省の肥料制度の案内では、肥料を普通肥料と特殊肥料に大別し、堆肥等を特殊肥料の例に挙げています。同じ「堆肥」でも、牛ふんは土壌改良、鶏ふんは養分補給、腐葉土は用土調整へ性格が寄っており、同じ量で置き換えられません。三種類を一度に混ぜるほどよいわけではなく、解決したい問題を一つに絞って製品表示の量から始めるのが安全です。

種類

  • 牛ふん堆肥:牛のふんにもみ殻やわらなどを加えて発酵させた資材で、肥料成分は鶏ふんや豚ぷんに比べて控えめです。有機物が分解されると団粒構造が育ち、通気性や保水性が整います。
  • 鶏ふん堆肥:牛ふんや腐葉土より肥料としての性格が強く、少量でも施肥設計へ影響します。市販品には発酵品と乾燥品が混在するため、処理方法と施用量を袋で確かめます。
  • 腐葉土:落ち葉を分解・発酵させた補助用土で、通気性・保水性・保肥性の調整に使います。培養土とは異なり、腐葉土だけでは植え付けません。
  • 完熟の目安:腐葉土は50℃を超えて約1年、家畜ふん堆肥は60℃以上で約2カ月かける発酵例があります。葉の形、嫌な臭い、べたつきが目立つ製品はすぐ混ぜません。

家庭菜園での使い方

牛ふん堆肥は、植え付け2週間前までに1㎡あたり2〜3kgを土へ混ぜる例があり、畑では20〜30cmほど掘り返してなじませます。これは畑向けの目安なので、鉢やプランターでは袋の用量を優先します。入れ過ぎた場合はすぐ植えず、2週間から1カ月ほど土になじませます。

鶏ふんは作物別・面積別の表示量を守り、化成肥料など別の肥料と重ね過ぎないよう施肥履歴を残します。植え穴へ固めず土へ分散させ、強い臭い・熱・固まりがあれば植え付けを急ぎません。腐葉土は土2:腐葉土1の配合例があり、マルチングでは3〜4cm厚に敷いて株元を空けます。堆肥は石や硬盤を消す資材ではないため、硬い土はほぐしてから混ぜ、袋の保証票で成分と施用量を確認します。

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