栽培用語

トンネル栽培

畝の上にアーチ支柱と被覆資材で小型のトンネルを作り、低温・霜・風から野菜を守る栽培方法。

定義

トンネル栽培とは、畝の上にアーチ状の支柱を立て、農業用フィルムや不織布で覆って作物の周囲に小さな保護空間を作る栽培方法です。冬は日中の温度を生育に適した範囲へ近づけ、霜や冷風の影響を和らげます。

主な構成要素

  • アーチ支柱:畝幅と必要な高さに合わせ、両端を土へ差し込みます。
  • 被覆資材:農ビ、農PO、穴開きフィルム、不織布などを目的に応じて選びます。
  • 固定材:フィルムの裾を土や留め具で固定し、強風によるめくれを防ぎます。
  • 換気部:裾の開閉またはフィルムの穴を使い、晴天時の過昇温を抑えます。

冬の温度管理

フィルムトンネルは晴天の日中に外気より暖まりやすい一方、夜間は外気に近い温度まで下がります。長時間の氷点下が予想される場合は、トンネル内で不織布をべたがけして補助します。春に光が強まると内部が30度を超えることがあるため、裾換気や穴開け換気が欠かせません。

活用シーン

関東の中間地では、ほうれん草や小松菜、小カブなどの冬どりに使われます。早収りだけでなく、霜による葉傷みを減らして収穫期間を延ばす目的にも向きます。ただし、被覆するだけでは夜間の保温を保証できないため、天気予報と内部温度を見ながら資材を組み合わせます。

関連記事