栽培用語

豆類

マメ科作物のうち、未熟な莢や豆、または完熟種子を食用にする作物群。種類ごとに適温、支柱、施肥、収穫適期が異なる。

定義

豆類は、マメ科作物のうち、未熟な莢、若い豆、または完熟した種子を食用にする作物群です。家庭菜園では、若い豆を食べる枝豆、若莢を食べるインゲン、莢と豆を食べるスナップエンドウなどを含みます。

主な種類の比較

家庭菜園で扱いやすい代表は、枝豆インゲンスナップエンドウの3種類です。選択は、季節、使える高さ、収穫したい部位で決めます。暖かい時期に若い豆をまとめて採るなら枝豆、若莢を繰り返し採るならインゲン、秋にまいて春の莢を楽しむならスナップエンドウが基準になります。

比較軸枝豆インゲンスナップエンドウ
主な作型春〜初夏に播種春から夏に播種一般地では秋まき越冬
食べる部分未熟な豆若い莢莢と未熟な豆
温度の目安生育20〜25℃程度暖かい時期に生育生育12〜20℃、発芽18〜20℃
支柱倒伏防止の囲いつるありは2m以上、つるなしは1m程度つるありは2m近く、つるなしは80〜100cm程度
収穫の目安開花から30〜35日後開花後10〜15日の若莢春の莢が膨らんだ時期

栽培上の共通点

  • 根と窒素:多くのマメ科野菜は根粒菌と共生します。ただし、インゲンは根粒菌がつきにくいとされ、すべての豆類を一律に無窒素で育てることはできません。
  • 種まき:豆の種は鳥に食べられやすいため、発芽がそろうまでネットや不織布で守る方法があります。
  • 排水:過湿を避け、畝や排水性のある用土で根の環境を保ちます。
  • 連作:インゲンやスナップエンドウでは、同じ場所でマメ科を続けない輪作が勧められます。
  • 収穫:枝豆は莢の膨らみ、インゲンは莢の若さ、スナップエンドウは莢と豆の充実を見て収穫します。

豆類は栽培期間が短いというより、「収穫窓が短い作物」と考えると管理を組み立てやすくなります。枝豆の収穫適期は3〜5日程度とされ、インゲンの若莢も取り遅れると硬くなって食味が落ちます。播種日を記録し、開花日からの日数で収穫日を予測することが、どの豆類にも共通する基本です。

種類によって変わる管理

枝豆は生育適温20〜25℃程度の暖かい時期に育て、一か所へ数粒を点まきして発芽後に丈夫な苗を残します。本葉4〜5枚のころに摘芯して側枝を促す方法があり、開花後の乾燥は莢の充実を妨げるため水分管理が重要です。収穫は開花から30〜35日後が目安です。

インゲンはつるあり種とつるなし種で管理が分かれます。つるあり種は2m以上の支柱を先に立てて長く収穫し、つるなし種は1m程度の支えで済む一方、収穫期間が2週間程度と短いため、播種日を分けるずらしまきが向きます。若莢は開花後10〜15日、豆の膨らみが目立つ前に採ります。

スナップエンドウは冷涼な環境を好み、一般地では10月中旬〜11月中旬ごろの秋まきで、草丈10〜15cm程度の小苗で越冬させます。春の伸長前に支柱とネットを整え、28℃以上では生育が衰えるため、初夏は収穫を待ちすぎないことが大切です。

家庭菜園での位置づけと選び方

支柱を置けない小さな場所では、つるなしインゲンが候補になります。夏に短期間で枝豆を収穫したい場合は、播種時期と鳥害対策を先に決めます。秋から春まで畝を使える場合は、スナップエンドウの越冬作型で畑の空き期間を活用できます。

プランターやベランダでは、支柱の高さより先に固定場所を確認し、鉢の乾きと開花のタイミングを同時に記録すると失敗を減らせます。豆類という分類だけで施肥量や水やりを統一せず、作物ごとの生育特性と作型を基準に計画を立てます。

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