栽培用語

薬剤抵抗性

害虫集団が特定の農薬に対して感受性を低下させる現象です。効きにくい原因には抵抗性のほか、害虫の誤診、老齢化、散布不足、紫外線や降雨もあります。

定義

薬剤抵抗性は、害虫集団の中で特定の農薬に対する感受性が低下し、ラベルどおりに使っても十分な防除効果を得にくくなる現象です。ただし、薬剤が効かない原因は抵抗性だけではありません。対象害虫の誤診、散布むら、散布後の降雨、害虫の成長段階なども切り分けて判断します。

防ぐための基本

  • 作用機構を確認する:商品名だけでなく、農薬の作用性を分類したRACコードを確認します。
  • 同系統を連用しない:同じ作用機構に偏らず、異なる系統を計画的に使い分けます。
  • ラベルを守る:対象作物、適用病害虫、希釈倍数、使用量、使用時期、使用回数を確認します。
  • 農薬だけに頼らない:防虫ネット、捕殺、雑草管理、輪作などを組み合わせます。

効きにくいと感じたとき

期待した効果が出ない場合も、自己判断で希釈を濃くしたり、使用回数を増やしたりしません。まず害虫の種類と食害痕を見直し、散布した場所、天候、使用時期、農薬ラベルの適用条件を確認します。抵抗性が疑われる場合は、同じRACコードの薬剤へ単に商品名を替えるのではなく、異なる作用機構の選択肢を検討します。

薬剤抵抗性を避ける目的は、農薬を多く使うことではありません。観察、物理的防除、耕種的防除、必要時の薬剤処理を組み合わせる総合的病害虫管理により、同じ薬剤へ選択圧が集中しない防除体系を作ることが基本です。

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