葉物野菜の害虫対策|アオムシ・ヨトウムシの防除方法

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ヨトウムシ アオムシ 見分け方の要点は、色ではなく活動時間・卵の付き方・食害痕です。ヨトウムシは成長すると昼に株元や土中へ隠れ、夜に葉を食べる傾向があります。アオムシは緑色で細かな毛があり、日中も葉上で見つけやすい幼虫です。穴があるのに虫がいなければ、日没後に葉上と株元を再点検します。

食害穴のある葉物野菜の葉裏を点検する様子 Photo by Wikimedia Commons contributor on Wikimedia

目次

はじめに

ヨトウムシの被害は、昼間の葉だけを見ていると「虫がいない」と判断しやすい点が厄介です。葉裏の卵、食害穴の形、ふん、虫が活動する時間を組み合わせると、アオムシやコナガとの区別がしやすくなります。葉物野菜全体の栽培環境は、親記事の葉物野菜の育て方完全ガイドと併せて確認できます。

対策は、卵塊の回収、若齢幼虫の捕殺、防虫ネット (Rakuten / Amazon / Yahoo!)による産卵防止を先に置きます。大量発生して物理防除だけでは追いつかない場合に、対象作物と対象害虫の登録を確認した薬剤へ進む順番です。食害穴を見た直後に商品名だけで薬剤を選ぶより、害虫と発育段階を先に確かめるほうが判断を誤りにくくなります。

ヨトウムシとアオムシの見分け方

ヨトウムシとアオムシは体色が重なるため、モンシロチョウの飛来、幼虫の毛、活動時間、卵のまとまりを一緒に見ます。さらに、コナガが作る窓状の食害を除外すると、緑色の幼虫をすべてアオムシと誤認するのを防げます。

観察項目アオムシヨトウムシコナガ
見つけやすい時間日中も葉上成長後は夜の葉上日中の葉裏
姿の手掛かり緑色、細かな短い毛緑・褐色・灰色など変化小型で細く、触ると落ちることがある
葉へ点々と付く葉裏へまとまった卵塊葉裏を重点確認
食害痕葉脈を残す大小の穴若齢期は薄いレース状、成長後は大きな穴表皮を残す半透明の窓状痕
虫が見えないとき葉裏と新葉株元、茂み、土の浅い部分葉裏と芯の柔らかい葉

アオムシは日中も葉上で見つけやすく、体表の細かな短い毛が手掛かりです。モンシロチョウが飛来した日は葉裏も見ます。白菜キャベツでは、白菜・キャベツの育て方完全ガイド結球前後の点検位置も確認できます。

ヨトウムシは成長すると昼に茂みや土中へ隠れ、夜に葉へ上がります。コナガは葉裏側から葉肉を食べ、表皮を残すため、半透明の窓状痕が手掛かりです。病気との切り分けは、野菜の害虫・病気対策完全ガイドも参照してください。

食害痕と活動時間からヨトウムシを探す

ハスモンヨトウを含むヨトウムシ類は、幼虫の成長に伴って居場所と食べ方が変わります。朝の食害痕だけで断定せず、「葉裏の集団」「夜の葉上」「昼の株元と土」の順に探します。

薄いレース状の食害なら、近くの葉裏に卵殻や小さな集団がないか確認します。小松菜のヨトウムシ被害では、朝に増えた穴とふんが夜間点検の手掛かりになります。虫が見えなければ、日没後に葉表・葉裏・葉柄を再点検し、翌朝は株元の落ち葉や土の表面を静かに調べます。

体色は淡い緑から褐色、灰色まで変化します。色だけで決めず、活動時間、毛、卵の付き方を加えて判断し、捕殺が追いつかないときは登録薬剤へ切り替えます。

ヨトウムシを卵・若齢幼虫で止める物理防除

卵塊の回収と防虫ネットは、ヨトウムシが分散・大型化する前に密度を下げる方法です。卵や集団中の若齢幼虫は葉ごと取り除き、次の産卵はネットで妨げます。

卵塊が付いた葉は必要最小限だけ切り、袋へ入れて栽培場所の外へ持ち出します。防虫ネットは種まきまたは定植直後に掛け、裾、継ぎ目、作業口を閉じます。被覆後も葉裏を点検してください。張り方は葉物野菜の防虫ネット活用法で確認できます。

複数株で新しい穴が増えるなら、捕殺だけに固執せず薬剤の登録確認へ進みます。薬剤使用を減らす有機栽培でも、卵塊回収と防虫ネットを組み合わせます。詳しくは有機栽培・無農薬野菜の育て方完全ガイドを参照してください。

BT剤と農薬を使うときの判断基準

BT剤農薬ラベルは、ヨトウムシへ何をいつ使うかを決める組み合わせです。BT剤 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)も農薬なので、作物名や使用回数の確認を省けません。

BT剤は、BT菌が作る殺虫性タンパク質を成分とする生物農薬で、散布した葉を幼虫が食べることで作用します。幼虫が小さいうちに使い、効かなかった原因をすぐ薬剤抵抗性と決めず、害虫の誤診、幼虫の大型化、散布不足、紫外線、降雨を確認します。

農林水産省は、使用できる作物、時期、量などの基準を定めています。ラベルでは登録番号、具体的な作物名、適用病害虫名、使用量、使用時期、総使用回数、使用方法を照合します。登録情報は更新されるため、手元のラベルと農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の最新情報を優先してください。

葉物野菜を守る毎日の点検ルール

総合的病害虫管理では、葉物野菜の朝の点検で新しい穴、ふん、葉裏の卵を確認し、日没後は昼に虫が見つからなかった株の葉上、葉柄、株元を見ます。観察、防虫ネット、捕殺、必要時の農薬を発生段階に合わせて組み合わせてください。

flowchart TD
  A[葉に新しい穴やふんを発見] --> B{昼の葉裏に虫や卵があるか}
  B -->|卵塊・集団幼虫| C[葉ごと袋へ回収]
  B -->|緑色の細毛幼虫| D[アオムシとして捕殺と被覆確認]
  B -->|見つからない| E[日没後に葉上と株元を点検]
  E -->|大型幼虫を発見| F[捕殺し被害範囲を再確認]
  E -->|多発・捕殺困難| G[作物名と害虫名をラベル照合]
  C --> H[翌日も周辺株を再点検]
  D --> H
  F --> H
  G --> H

食害発見から卵塊回収、夜間点検、農薬ラベル確認までの判断フローです。

穴が増えた日、成虫を見た日、卵塊を取った日を記録すると、再点検の優先順位が明確になります。記録例は、ほうれん草の秋まき栽培記録も参考になります。

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出典

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